ChatGPTの回答の下に、商品やサービスの広告が表示されるようになった。「お金を払っているのに広告が出る」「広告を消したいけれど、設定が見つからない」と感じた人も多いのではないだろうか。OpenAIは2026年10月21日(米国時間)、ChatGPTの広告事業を新たに26か国へ広げ、対象は合計89か国になったと発表した。広告を出稿した企業はすでに10万社を超え、8月には広告事業の売上規模が年換算で10億ドルに達したとされる。

さらに10月5日には、ChatGPTで画像を生成している間に、画像を使った広告を表示する新しい形式のテストを、10月中に米国で始めると発表した。これまで回答の下にひっそり出ていた広告が、画像生成の待ち時間にも表示されるようになる可能性がある。

一方で、日本の利用者には「自分のプランは対象なのか」「広告は無料で消せるのか」「消すと何が使えなくなるのか」が分かりにくい。本稿では、ChatGPT広告の対象プランと日本の状況、画像生成中の新広告、広告を消す4つの方法と具体的な設定手順、無料のAds-Freeプランの注意点、Ad Controls(広告コントロール)の設定、プライバシーへの影響、Plusとの違いまでを整理する。情報は2026年10月23日時点のOpenAIのヘルプセンターと発表、ロイターなどの報道にもとづいている。

この記事の要点

  • OpenAIは2026年10月21日、ChatGPT広告を26か国追加し、合計89か国に拡大した。広告主は10万社超、売上は年換算10億ドル規模(8月時点)と報じられている
  • 10月5日には、画像生成中に画像広告を表示するテストを10月中に米国で始めると発表。広告にはラベルが付き、生成中の画像とは分けて表示される
  • 日本では2026年8月11日から、無料のFreeプランと低価格のGoプランが広告の対象。Plus・Pro・Business・Enterprise・Educationには広告は出ない
  • 広告を完全に消す方法は主に3つ。有料プランへのアップグレード、無料プランの「Ads-Free」への切り替え、一時チャットの利用
  • 無料のAds-Freeは広告が消える代わりに、1日のメッセージ上限が減り、画像生成やDeep Researchなどの機能が使えなくなる
  • 設定の「Ad Controls」でパーソナライズをオフにしても広告自体は消えない。今の会話の内容に合わせた広告は出続ける点に注意

ChatGPTの広告とは?89か国に拡大した広告事業の現在地

ChatGPT広告の現在地ChatGPT広告の現在地

ChatGPTの広告は、OpenAIが2026年2月9日に米国でテストを始めた仕組みだ。回答の生成とは別の仕組みで動いており、回答の終わりの下に「スポンサー」であることが分かるラベル付きで表示される。当初は米国のみのテストだったが、その後、対象地域は段階的に広がってきた。

これまでの経緯

時期 出来事
2026年2月9日 米国でFree・Goプラン向けに広告のテストを開始
2026年6月 日本でも広告の導入が報じられる
2026年8月 商品を横並びで見せる「商品カルーセル」形式を追加。広告事業の売上が年換算10億ドル規模に達したと発表
2026年8月11日 英国・メキシコ・ブラジル・日本・韓国で広告を開始したと公式に更新
2026年9月 広告主向けのAIツールを導入。米国の一部広告主と「スポンサー付きエージェント」のテストを開始
2026年10月5日 画像生成中に表示する画像広告のテストを発表
2026年10月21日 26か国を追加し、対象は合計89か国に。広告主は10万社超に

週12億人が使うサービスの新しい収益源

OpenAIによると、ChatGPTの利用者は週に12億人に達している。サブスクリプション(月額課金)だけでは、この規模の無料利用者を支えるサーバー費用をまかないきれない。広告は、Freeプランと低価格のGoプランを維持するための収益源として導入された、というのがOpenAIの説明だ。

10月21日の拡大では、中南米の14か国(アルゼンチン、チリ、コロンビア、ペルーなど)に加え、欧州・中東・アフリカ・アジアの各国(ナイジェリア、南アフリカ、セルビア、ウクライナ、カンボジア、バングラデシュ、パキスタンなど)が新たに対象になった。広告主は、提携パートナー経由か、OpenAIの「Ads Manager」から自分で出稿できる。

ロイターは、この拡大を、OpenAIが株式公開(IPO)に向けた収益基盤づくりの一環と伝えている。利用者にとっては、「無料で使える代わりに広告が出る」という、検索エンジンやSNSではおなじみの形が、AIチャットにも本格的に広がってきたということだ。

画像生成中に広告が出る?新しい「画像広告」テストとは

画像生成中に出る新しい広告画像生成中に出る新しい広告

10月5日に発表された新しい広告は、これまでのテキスト中心の広告とは見た目が大きく違う。商品やサービスを画像で見せる「ビジュアル広告」で、最初のテスト場所として選ばれたのが、ChatGPTの画像生成中だ。

どのように表示されるのか

OpenAIの発表や報道をまとめると、仕組みは次のとおりだ。

  • 画像生成を依頼すると、画像ができあがるまでの待ち時間に、生成の進み具合を示す表示の近くに広告が表示される
  • 広告は、商品を使う様子や、商品で得られる体験などを画像で見せる形式
  • 広告にははっきりとラベルが付き、作っている画像とは分けて表示される。生成した画像の中に広告が混ざるわけではない
  • テストは10月中に米国で、最初の広告主グループと始まる。日本での開始時期は発表されていない

画像生成には数十秒の待ち時間が発生する。その「待っている時間」に広告を置くのは、広告を出す側から見れば、利用者の目に触れやすい場所だ。一方で利用者からは、「作った画像に広告が入るのではないか」という不安の声も上がっている。OpenAIは、広告と生成画像は分けて表示し、広告がChatGPTの回答に影響することはないと繰り返し説明している。

効果測定の仕組みも本格化

今回の発表で目立ったのは、広告主向けの「効果測定」の強化だ。OpenAIは、成果データを送る仕組みでHightouch、Tealium、LiveRampと連携し、アプリの効果測定ではAppsFlyer、Adjust、Branchなど多数のパートナーを挙げた。広告がブランドにふさわしい場面に出ているかを評価する取り組みには、DoubleVerifyとIntegral Ad Scienceが参加する。これらパートナーが利用者の会話そのものを見ることはない、とOpenAIは説明している。

8月には、ECサイトの商品情報をもとに複数の商品を並べて見せる「商品カルーセル」も始まっている。広告の形は、テキスト、商品一覧、画像へと広がっており、テストの結果次第では、日本を含むほかの国へ広がる可能性が高い。

日本ではいつから?対象プランと広告が出る条件

広告が出るプラン・出ないプラン広告が出るプラン・出ないプラン

日本では、2026年8月11日のOpenAIの更新で、英国・メキシコ・ブラジル・韓国と並んで広告の開始が正式に案内された。対象になるのは、ログインしている成人ユーザーのうち、次のプランの利用者だ。

プラン別の広告の有無

プラン 広告 補足
Free(無料) 出る場合がある 広告を消せる「Ads-Free」も選べるが、制限が増える
Go(月額8ドル) 出る場合がある 有料プランだが広告の対象。Ads-Freeへの切り替えはできない
Plus 出ない 画像生成などの機能もそのまま使える
Pro 出ない 同上
Business・Enterprise・Education 出ない ヘルプセンターで広告なしと明記

とくに間違えやすいのがGoプランだ。Goは「安い有料プラン」だが、広告の対象に含まれる。「お金を払っているのに広告が出る」と感じる人が出やすいポイントなので、契約前に知っておきたい。

広告が出ないケース

OpenAIのヘルプセンターによると、次のような場合は広告が表示されない、または表示対象から外れる。

  • 18歳未満と判断されたアカウント(アカウントの年齢情報や利用状況からの推定を含む)
  • 健康、心の健康(メンタルヘルス)、政治といったセンシティブな話題の会話の近く
  • 一時チャット(Temporary Chat)を使っている会話。一時チャットには広告が出ない
  • ログアウトした状態での利用では、すべての人に見せてよい広告のみが対象になる

また、広告が表示されるかどうかは地域やアカウントごとに段階的に広がっているため、同じFreeプランでも「出る人」と「まだ出ない人」がいる。自分に出ていないからといって、今後も出ないとは限らない。

広告はどこに出る?表示の仕組みと「なぜこの広告か」

広告が選ばれる仕組み広告が選ばれる仕組み

現在、広告が主に出るのはChatGPTの回答の下だ。一度に表示されるのは1つの広告枠で、複数の画像を含む場合もある。画像生成中の広告は、これに加わる新しい表示場所になる。

広告が選ばれる仕組み

ヘルプセンターの説明では、表示される広告は次のような情報を組み合わせて選ばれる。

  • 今の会話の内容と意図(何について話しているか)
  • 広告のリンク先のページ、見出し、文章などの内容
  • 広告主が指定した対象や条件
  • 複数の広告が候補にある場合は、関連度と広告主の入札額の組み合わせ
  • パーソナライズがオンの場合は、ほかの会話やメモリなど、ChatGPT全体の利用状況から得られる一部の情報
  • おおまかな現在地や言語などの基本的な情報

つまり、旅行の計画を相談していれば旅行関連の広告が出やすくなる、という具合だ。重要なのは、広告を選ぶ仕組みと、回答を作るモデルは別々に動いているという点だ。OpenAIは「広告主がChatGPTの回答を形作ったり、順位を変えたり、内容を変えたりすることはできない」としている。また、初期設定ではChatGPT自身も「いま広告が出ているかどうか」を知らず、利用者が広告について尋ねない限り、広告に言及しない設計だという。

広告主には何が渡るのか

OpenAIは、広告主に利用者の会話内容を渡すことはなく、データを広告主に販売することもないと説明している。広告主が受け取るのは、表示回数やクリック数といった、個人を特定しない集計情報のみとされる。名前、メールアドレス、正確な位置情報、IPアドレス、健康や政治に関する情報は渡らない、というのが公式の説明だ。

ChatGPTの広告を消す方法|4つの選択肢と手順

広告を消す4つの方法広告を消す4つの方法

「ChatGPT 広告 消し方」で検索する人がいちばん知りたいのはここだろう。広告を消す、または減らす方法は、大きく4つある。それぞれ費用と代償が違うので、自分の使い方に合ったものを選んでほしい。

方法1:PlusやProにアップグレードする(制限なしで消える)

もっとも確実なのは、広告が出ない有料プランに移ることだ。Plus・Pro・Business・Enterprise・Educationのアカウントには広告が表示されない。画像生成やDeep Researchなどの機能も、無料プランのような制限なしに使い続けられる。

費用はかかるが、仕事で毎日使う人や、画像生成を頻繁に使う人にとっては、後述のAds-Freeの制限を考えると、実質的にこれが本命の選択肢になる。プランの変更は、ChatGPTの設定画面の「プラン」や「サブスクリプション」から行える。

方法2:無料プランの「Ads-Free」に切り替える(無料で消えるが制限あり)

Freeプランには、広告を表示しない代わりに利用制限を受け入れる「Ads-Free」という選択肢が用意されている。手順は次のとおりだ。

  1. ChatGPTで「設定」を開く
  2. 「Ads controls(広告コントロール)」を選ぶ
  3. 「Change plan to go ad-free(広告なしプランに変更)」を選ぶ
  4. 「Reduce message limits(メッセージ上限を減らす)」を選ぶ
  5. 内容を確認して切り替えを確定する

切り替えると広告は消えるが、次のような代償がある。

  • 1日に送れるメッセージの上限が減り、上限に当たりやすくなる
  • 画像生成やDeep Researchなど、一部の機能・ツールが使えなくなる
  • 上限に達すると、「PlusやProへのアップグレード」か「広告ありに戻す(Show ads)」かを選ぶ案内が表示される場合がある

元に戻したい場合は、上限到達時の案内から「Show ads」を選ぶか、設定のAds controlsから広告ありのFreeプランに戻せる。

注意したいのは、Ads-FreeはFreeプランだけの選択肢だという点だ。 Goプランの人がAds-Freeを使うには、いったんFreeプランに戻る必要がある。Goのまま広告だけを消す設定はない。

方法3:一時チャットを使う(その会話だけ広告なし)

一時チャット(Temporary Chat)には広告が表示されない。「この相談の間だけ広告を出したくない」という場合に使える。一時チャットはメモリを使わず、会話の内容でメモリが更新されることもない。

ただし、一時チャットは過去の会話を引き継げないため、継続的な作業には向かない。また、画像広告のテストにも同じ扱いが適用されるかどうかは、現時点では発表されていない。あくまで「今の広告についての説明」として理解しておこう。

方法4:個別の広告を非表示・報告する(消えるのはその広告だけ)

表示された広告そのものは、広告の「…(その他のオプション)」メニューから操作できる。

  • Hide ad(広告を非表示):その広告を消す
  • Report ad(広告を報告):誤解を招く、不適切だと感じた広告を報告する。報告するとその広告も非表示になる
  • About this ad(この広告について):その広告が表示された理由を確認できる
  • Ask ChatGPT:その広告を会話に共有して、ChatGPTに質問できる。初期設定ではChatGPTは表示中の広告を見ることができないため、広告について聞きたい場合はこの操作が必要

なお、広告を非表示にしたりクリックしたりした行動が、ChatGPTのメモリに記録されることはないという。

設定「Ad Controls」の使い方|パーソナライズをオフにしても広告は消えない

Ad ControlsでできることAd Controlsでできること

もう一つ、混同されやすいのが「Ad Controls(広告コントロール)」だ。ここは広告を消す場所ではなく、広告の出し方を調整する場所である。

Ad Controlsでできること

設定は「設定」→「Ad Controls」から開ける(Web版とiOSでは専用リンクからも開ける)。できることは主に次の4つだ。

設定・操作 効果
パーソナライズをオフにする ほかの会話や広告の履歴をもとにした広告選定を止める
「過去の会話とメモリ」をオフにする 過去の会話やメモリを広告選定に使わせない
広告データを削除する 広告の履歴やトピックのデータを消す。完全に消えるまで最大30日かかる
広告の履歴とトピックを見る これまで見た広告や、広告選定に使われたトピックを確認する

「パーソナライズ=オフ」と「広告なし」は別物

ここが最大の落とし穴だ。パーソナライズをオフにしても、広告自体は表示され続ける。 オフになるのは「ほかの会話やメモリを使うこと」で、今開いている会話の内容に合わせた広告はそのまま出る。

整理すると、2つのスイッチは役割がまったく違う。

  • パーソナライズのオフ:広告の「選ばれ方」が変わる。広告は出続ける
  • Ads-Freeへの切り替え:広告が「出なくなる」。代わりに上限と機能に制限が付く

プライバシーが気になる人は、まずパーソナライズと「過去の会話とメモリ」をオフにし、広告データを削除するところから始めるとよい。そのうえで「そもそも広告を見たくない」場合は、Ads-Freeか有料プランを選ぶ、という順番が分かりやすい。

なお、Ad Controlsが表示されるのは、広告が提供されている(または近日提供される)地域のFree・Goユーザーだ。設定が見当たらない場合は、アプリを最新版に更新するか、まだ自分のアカウントが対象になっていない可能性を考えよう。

Ads-Free・Plus・広告あり無料版、どれを選ぶべき?

どれを選ぶべき?使い方別のおすすめどれを選ぶべき?使い方別のおすすめ

3つの選択肢を並べて比較してみる。

選択肢 広告 費用 主な制限
Free(広告あり) 出る 無料 無料プラン通常の上限
Free(Ads-Free) 出ない 無料 メッセージ上限が減少。画像生成・Deep Researchなどが使えない
Go 出る 月額8ドル 広告を消す設定がない
Plus・Pro 出ない 有料(Plusは月額20ドル) 制限は最も緩い

使い方タイプ別のおすすめ

  • たまに質問するだけの人:Ads-Freeが合う可能性がある。上限が減っても困りにくく、広告なしで無料を続けられる
  • 画像生成やDeep Researchをよく使う人:Ads-Freeでは本命の機能が使えなくなる。広告を受け入れてFree(広告あり)で使うか、Plusを検討するのが現実的だ
  • 仕事で毎日使う人:画面共有や資料作成で広告が映り込むリスクも考えると、PlusやBusinessなど広告の出ないプランが安心だ
  • Goプランの人:「広告なし」だけが目的なら、Goのままでは実現できない。Plusに上げるか、Freeに戻してAds-Freeにするかの二択になる

とくに画像生成は、今回の新しい画像広告テストの舞台でもある。「無料で、広告なしで、画像生成も使いたい」という組み合わせは、現行の仕組みでは選べない。この三つ巴の関係を理解しておくことが、プラン選びで後悔しないためのポイントだ。

プライバシーは大丈夫?仕事で使う人が気をつけたいこと

プライバシーと仕事での注意点プライバシーと仕事での注意点

広告が入ることで気になるのが、プライバシーと仕事への影響だ。OpenAIの公式説明にもとづいて整理する。

会話の内容は広告主に渡らない、が公式の説明

OpenAIは次の点を原則として掲げている。

  • 広告はChatGPTの回答に影響しない。広告と回答は別の仕組みで動き、はっきり区別して表示される
  • 会話の内容は広告主に渡らず、データを広告主に販売することもない
  • 広告主が受け取るのは、表示回数やクリック数などの集計情報のみ
  • パーソナライズや広告データは、利用者が自分で管理・削除できる
  • 目先の収益より、利用者の信頼と体験を優先するとしている

一方で、パーソナライズがオンの場合、「過去の会話」や「メモリ」が広告の選定に使われるのは事実だ。広告主に渡らなくても、「自分の相談内容に合わせた広告が出る」こと自体に抵抗がある人は、前述のAd Controlsでオフにしておこう。

仕事の画面共有では広告が映り込む可能性がある

実務面で見落としやすいのが、画面共有や録画だ。FreeやGoのアカウントで打ち合わせ中に画面を共有すれば、回答の下の広告が相手の画面にも映る可能性がある。説明動画や資料用に画面を録画する場合も同じだ。

クライアントや取引先の前で使うアカウントだけでも、広告の出ないプランに分けておくと安心だ。また、社内の生成AIガイドラインで「無料プランの業務利用」や「広告表示時の取り扱い」が決まっていない会社は、この機会に見直しておきたい。

子どもやセンシティブな相談への配慮

広告は、18歳未満と判断されたアカウントには表示されず、健康・メンタルヘルス・政治の話題の近くにも出ない設計だという。政治広告そのものも、現時点ではChatGPTでは許可されていない。ただし「判断」はアカウント情報や利用状況からの推定を含むため、仕組みを過信せず、家庭では利用するアカウントや設定を確認しておくとよい。

よくある誤解を整理する

最後に、SNSなどで広がりやすい誤解を3つだけ正しておく。

誤解1「パーソナライズをオフにすれば広告は消える」

消えない。オフになるのは過去の会話やメモリを使った選定だけで、今の会話に合わせた広告は出続ける。広告をなくすには、Ads-Freeへの切り替えか、広告の出ないプランが必要だ。

誤解2「広告が出るようになってから、回答が広告に寄せられている」

OpenAIは、広告と回答は別のシステムで動き、広告主が回答を形作ったり順位を変えたりすることはできないと説明している。また、広告が表示されていることをモデル自体は知らない設計だという。回答の質に不満がある場合は、広告よりも先に、使っているモデルの種類やプランの上限を確認したほうがよい。

誤解3「有料プランならどれでも広告は出ない」

Goプランは有料でも広告の対象だ。広告が出ないのはPlus・Pro・Business・Enterprise・Educationである。「課金したのに広告が出る」トラブルの多くは、この点の認識違いから起きている。

ChatGPTの広告に関するよくある質問(FAQ)

Q. ChatGPTの広告はいつから始まりましたか?

A. 米国では2026年2月9日にテストが始まりました。日本を含む英国・メキシコ・ブラジル・韓国での開始は、2026年8月11日の公式更新で案内されています。2026年10月21日には対象が合計89か国に広がりました。

Q. 日本の無料版でも広告は出ますか?

A. 出る場合があります。対象はFreeプランとGoプランのログイン中の成人ユーザーで、アカウントごとに段階的に広がっています。まだ出ていない人も、今後表示される可能性があります。

Q. ChatGPTの広告を無料で消す方法はありますか?

A. Freeプランなら、設定の「Ads controls」から「Ads-Free」に切り替えることで、無料のまま広告を消せます。ただし、メッセージの上限が減り、画像生成やDeep Researchなどの機能が使えなくなります。

Q. 広告を消すと画像生成が使えなくなるのは本当ですか?

A. 本当です。OpenAIのヘルプセンターは、Ads-Freeでは「画像生成やDeep Researchといった一部のツールにアクセスできなくなる」と明記しています。画像生成を使い続けながら広告を消したい場合は、PlusやProへのアップグレードが必要です。

Q. Goプランでも広告を消せますか?

A. Goプランのままでは消せません。Ads-FreeはFreeプランだけの選択肢です。Goの利用者は、PlusやProに上げるか、Freeプランに戻ってAds-Freeを選ぶ必要があります。

Q. パーソナライズをオフにすれば広告は出なくなりますか?

A. 出なくはなりません。パーソナライズをオフにすると、ほかの会話やメモリが広告選定に使われなくなりますが、今の会話の内容に合わせた広告は引き続き表示されます。

Q. 画像生成中の広告は、日本でも始まりますか?

A. 現時点では発表されていません。テストは2026年10月中に米国で、最初の広告主グループと始まります。日本での開始時期は未定ですが、広告の対象地域が急速に広がっていることから、動向を注視したいところです。

Q. 生成した画像の中に広告が入ることはありますか?

A. OpenAIは、広告にはラベルを付け、生成中の画像とは分けて表示すると説明しています。画像そのものに広告が混ざる形式ではない、というのが公式の説明です。

Q. 会話の内容が広告主に見られることはありますか?

A. OpenAIは、会話・チャット履歴・メモリ・個人情報を広告主が見ることはなく、広告主が受け取るのは表示回数やクリック数などの集計情報のみだと説明しています。

Q. 一時チャットでも広告は出ますか?

A. 一時チャットには広告は表示されません。メモリも使われないため、「この会話だけ広告なしで使いたい」場合の選択肢になります。

Q. 広告がまったく出ないプランはどれですか?

A. Plus、Pro、Business、Enterprise、Educationです。これらのアカウントには広告は表示されません。

まとめ:広告と上手に付き合うか、消すかは「使い方」で決まる

ChatGPTの広告は、2026年10月21日の拡大で89か国に広がり、広告主は10万社超、売上は年換算10億ドル規模という、本格的な事業になった。10月5日に発表された画像生成中の画像広告テストは、その広がりが「回答の下」から「生成の待ち時間」へ移りつつあることを示している。

利用者側の結論はシンプルだ。

  • 広告を完全に消したいなら、Plus・Proへのアップグレードか、無料プランのAds-Freeへの切り替えが選択肢になる
  • Ads-Freeは無料で広告が消える代わりに、メッセージ上限が減り、画像生成やDeep Researchが使えなくなる
  • パーソナライズのオフは「広告を消す設定」ではない。プライバシーが気になる人向けの設定として使い分けたい
  • Goプランは有料でも広告の対象。「広告なし」が目的なら契約プランの見直しが必要だ

まずは自分のプランと、設定の「Ad Controls」がどうなっているかを確認してみてほしい。画像広告のテストが日本に広がる前に備えておけば、表示が始まったときに慌てずに済むはずだ。TECH VISIONでは、日本での画像広告の開始や対象プランの変更など、今後の動きも追ってお伝えする。

※本記事は2026年10月23日時点のOpenAIのヘルプセンター「Ads in ChatGPT」、OpenAIの発表(2026年10月5日「Building advertising for the way people use AI」、2026年8月11日の広告開始に関する更新)およびロイター(2026年10月21日)などの報道にもとづいています。対象地域・プラン・仕様は変更される場合があります。最新の情報はOpenAIの公式ヘルプをご確認ください。